『スーサイド・スクワッド』世界を救うっど
『スーサイド・スクワッド』は単なるヒーローものだった!
面白かった!しかし、悪人の悪っぷりを期待してたのでそこは期待外れだった。俺はDCに関してはティム・バートンの『バットマン』とノーラン三部作しか観てないのでキャラの設定や世界観は分からない。知ってる人なら「あんな悪が良いことしてる!」という感じに楽しめるのかもしれんが、この作品単体で言えば、アウトローなヒーローが世界を救うっていうよくある構図。だからまあ面白いんだよね。王道だし。
しかし悪人の活躍を期待してたっていうのは悪人の邪悪さを見たかったわけさね。ヒースジョーカーとか『イングロリアス・バスターズ』のランダ大佐とかの非情さね。
映画は悪人をかっこいいと思わせてくれる少ない場だから、こういう非情で邪悪な人間の行為を観るのは楽しみなんだよな。
今回の悪人たちは悪いことをほとんどしない。むしろ良い奴ら。まあ悪人たちの人間的な部分を描写したかったのかもねー。それはそれで良いんだけどね!
どスケベビッチメンヘラヒロイン:ハーレイ・クインちゃん!
公開前から散々広告塔にされてたハーレイ・クイン。こんだけ可愛けりゃそりゃマスコットにされるよねっつー感じだ。
だが、ジョーカーと二人で、悪人の邪悪さを楽しませてくれた唯一のキャラと言ってもいい。ウィルとか普通にヒーローだしね。ジョーカーとハーレイ・クインも純粋な悪の部分というよりはイカれた犯罪者の自由奔放さで魅せてくれたわけだが、悪人らしさを感じさせてくれたのは良かった。今回のこのカップルのイカれた映画を観たいから作って欲しいなぁ。
まとめると、期待してた内容ではなかったけど、面白かったしマーゴット・ロビーのケツだけで結果オーライですよってことで!
アメコミ知らん人も観ようか迷ってる人も是非!観てくれ~
『シン・ゴジラ』の感想はこちら!
まだ観てない方はネタバレになるので読まないで下さい!DVDで観ようと思ってる方も!
ゴジラへの期待を利用したストーリー展開!
今回の『シン・ゴジラ』評価は文句なく大絶賛!
大抵の方が絶賛してるので目新しくない感想になっちまうかもしれんが仕方ない。
今回のゴジラ、僕が特に良かったと思うのはストーリー展開!予想を裏切る展開なのに引き込まれる!これは裏をかかれた。
観客は久々の日本製ゴジラで、その姿を早く見たい早く見たいと気持ちが前のめりになっていたはず。しかも庵野監督というビッグネーム、彼の描くゴジラがどんなもんかという期待もあった。
結構早めにゴジラの体の一部(尾びれor尻尾)を見せてくれた。そして津波と共についに姿を表すゴジラ!と思いきや、出てきたのはゴジラではない謎の巨大生物。正直焦らされた気持ちだった。そして、まずこの怪獣が暴れてそれをゴジラがやっつけるんだなと思った。(こう予想した人は結構いたはず)
がしかし!
ゴジラはこいつだった!さすがエヴァを描いた男、彼なりの解釈で新しいゴジラが生まれた。期待させ、期待に応え早く登場させるが、一回は期待を裏切ったふりをする。これが今回僕が最も感心した点である。
日本人にスポットを当てるセンス
皆さんが誉めているように今回は会議シーンが面白かった。が、この決断はすごい。すでに言われてるように、今回の恋愛描写を皆無にしたり無駄な人物描写を省いたことは成功の大きな理由だが、会議シーンをメインに据えるということは
完全に大人向けにする覚悟を決めたということだ!
決断するために一々会議をする日本人。法律や憲法の解釈で揉め、新たなリーダーはすぐ決まり、仕事だからと徹夜で働く。日本人の良いところも悪いところも皮肉を効かせて描写している。これは子供には理解できない!
そして今回評価の高い一番の理由は
初代ゴジラに立ち返っていることだ!
そのリスペクト精神が、観客の胸に強く響いたのだろう。重要なのは今回のゴジラは恐怖の象徴として描かれていたことだ。これこそ初代ゴジラの形である。初代ゴジラは戦争、原爆の恐怖の象徴だった。今回は東日本大震災である。自然災害の恐怖の象徴だ。しかも記憶に新しい事件だ。初代ゴジラも戦後間も無く作られた。
『シン・ゴジラ』は新しいゴジラであり、それでいて初代ゴジラを猛烈にリスペクトした作品だった。
『シン・ゴジラ』とはどういう意味なのか。新しいゴジラ、真のゴジラ、進むゴジラ、神の化身のゴジラ、はたまた震災のゴジラか。
とにもかくにもこの『シン・ゴジラ』…あっぱれだ!!!
『シン・ゴジラ』公開記念!『ゴジラ』感想はこちら!
めっちゃ更新遅れちゃったけど『シン・ゴジラ』に合わせてゴジラの感想書いていきます!なかなかブログ続けるのってやる気起きなくて難しいっすね!頑張って継続したい!
初代『ゴジラ』は露骨なメッセージの籠められたまさにその時代ならではの映画だった。
ゴジラに関して知識も思い入れもない僕だが、映画の勉強として第一作目は観た。観たのは第一作目とアメリカ製ゴジラ二つ、それと覚えてない何作か。
初代ゴジラはたくさんの考察が出来る作品だった。ゴジラとは原爆なのだ。ゴジラとは米兵の怒りなのだ。ゴジラとは日本の怒りなのだ。何が正解かは分からないが、それらが意識されているのは間違いない。だからこそエメリッヒ版ゴジラは批判されたんだと思う。初代ゴジラを知ってる日本人にとって、デザインもそうだが、表象なくしてゴジラとは呼べないからだ。
大人向けのホラー映画
VSシリーズについてはまったく知らないが、初代ゴジラに比べると子供向けの内容になっていると聞いた。初代は戦後すぐのあの時代に戦争の記憶を呼び起こすようなあの描写だからなー
これからどんなゴジラ映画が作られていくにせよ、初代ゴジラは全ての基準になる。シン・ゴジラはその基準に達した出来だった!
『素晴らしき哉、人生!』素晴らしき哉、映画!
平成産まれなので平成より前の日本公開作品は「昔の映画」に分類する。ネタバレがある場合は注意書きします。
『素晴らしき哉、人生!』
これは、もう文句のつけようがない「良い話」でしょう!題名の通り!人生は素晴らしいとただただ訴える映画。ここまで素直なシナリオで、良い人間は幸せになると教えてくれる作品は他にはない。もちろん子供向けのアニメや絵本の中にそういうことを教えてくれる作品は多いが、このことを大人に思い出させてくれる作品である。
これを観れば絶対に人に優しくなれる!
綺麗事なんかじゃないよ。大人と子供の境目である高校生や大学生は是非観て欲しい。自分の中で大切なことが生まれ、これからの人生がかわる。
以下少しネタバレ
映像作品としても
この映画は主人公が人生を振り返る形で進んでいくが、それがなんとも小気味の良いテンポなのでまったく飽きずに2時間たってしまう。
数々の苦悩や青春を主人公が何度も乗り越えていく。希望に満ちた人生を観せてくれる。それが逆に観客をどんどん不安にさせていく。冒頭で自殺しようとしている主人公を観せられてるからね。こんなに優しく、有能で、人望のある人間が何故自殺しようとしているのか。
そして冒頭シーンへ戻る!
彼がいなかった場合の世界を観せられる。この優しい男がいなかったら周りの人間はどうなっていたのか。こんなん観せられて、彼が世界に必要な人間だったと言われるだけで俺はもう…もうさあ!
自分の価値を知った彼は生きることを決めるが…ラスト…まさかそんな…そんな!ああ!人生ってこうだよな!
会計かなんかのおっさんも喜んでて可愛いし…というかまあこのようにストーリーだけじゃなく映像でもこの単純な話をより面白くするための工夫がされているってことを言いたかった。
大学1年の頃に観てから俺のオールタイムベストの1つ。
特に若者、これから映画の勉強する方は是非!
ちなみにジェームズ・スチュワートは有名だし良い役者だから彼の出てる映画を観るのも良いかも。
俺もまだ全然追えてないから観ます。
『ダーク・プレイス』邪悪グレース
見所は邪悪なクロエちゃん
映画に登場するイカれ女はどうにもセクシーに見えてしまうものだが、今回はクロエちゃんがそういった役だったのでとても可愛くてセクシーで良かった。
映画におけるヒロイン論もいつか書きたい。
ただ脚本がぱっとしない映画だった。
序盤で謎が多かったときは楽しめたが後半タネがわかった後は尻すぼみだった。予想のつく展開。ミステリアスだったクロエちゃんの魅力も半減。大どんでん返しや黒幕の存在などに期待しすぎると少々物足りない。
ネタバレになるのでここまで。観てない方は是非。